「訴えることはしません。あの2人が好きかと言われたら頷けませんが……父は私の唯一の肉親ですので」
「……そうか。わかった」
「高校卒業したあと、こちらにお世話になるのも遠慮します」
あの2人のいる家に帰りたくはない。
けれど、真本家にお世話になるのは気が引ける。
「それは、少しでも社長の奥さんになる練習のためだよ。その条件を了解してくれなければ、怜哉との交際は認められない」
そっか、少しでも多く真本グループの勉強をしなければいけないから。
「わかりました。高校卒業後はお世話になります」
そう言って頭を下げた。
「怜哉にはずっと大変なことばかりさせてきたから、支えてやって。君なら喜んで迎え入れるよ」
