君の笑顔が見たいから


そんな事を考えながら戸惑っていた私の耳に届いたのは、想像と全く異なる言葉だった。


「辛かったな。よく今まで我慢した」



驚いて俯いていた顔を上げたら、夕哉さんは苦しそうに顔を歪めていた。



「え、あ、いえ……」



なんて答えたらいいかわからず、しどろもどろになる。



「君は高校卒業したら、怜哉とこの家に住みなさい。そして、君のお父様たちは……訴えることもできるがどうする?」



訴える―――…?



私はお父さんと義母であるあの人の事は、好きではない。



限りなく嫌い、に近い。



でも犯罪者になってほしいわけでもない。