怜哉の部屋以外に行くところはないし、1人で待つのは無理だ。
怜哉の後について歩きながら、頭を下げてくる使用人の数に圧倒される。
怜哉はああ、とかうん、とか適当に返してるけど、私はペコペコ頭を下げるので精一杯。
私の家にも使用人はいるけど、真本家は数の多さが比ではない。
お屋敷の広さも違うし、さすが日本トップ企業。
そして私が今一緒にいるのはその会社の―――…次期社長。
改めて凄い人と付き合っているんだと実感した。
「はい、どうぞ」
「お邪魔します……」
初めて入る怜哉の部屋は、間取りこそ違うものの、雰囲気はアパートとそんなに変わらない。
