「ただいま」
「……お邪魔します」
怜哉に続いて、遠慮がちに真本家の敷地に足を踏み入れる。
「おかえりなさいませ、怜哉様。ようこそお越しくださいました、宮坂様。怜哉様専属使用人の須藤と申します」
余裕で5人以上は入るんじゃないかと思う広い玄関に入ったら、須藤と名乗った若い人が出迎えてくれた。
あとから聞いたけど、怜哉の小さい頃からのお世話係のようなものらしい。
「社長は仕事で留守にしております。お帰りになるまで今しばらくお待ちください」
須藤さんはそう告げて、怜哉の荷物を受け取る。
「凛愛、どうする?俺の部屋行く?」
「え、ああ、うん」
