怜哉のゆらゆら揺れる瞳を見て、語尾が小さくなっていく。 「ダメ、かな……?」 遠慮がちに聞いたら、グイッと腕を引かれて、怜哉の胸におさまる。 「あーあ、お前いつも予想の斜め上に行くな」 抱きしめられてるから表情はわからないけど、なんとなく安心感でいっぱいになる。 怜哉の隣にいるのはドキドキが多くて、抱きしめられた時とかは顔に熱も集まるけど。 それ以上に居心地が良くて、緊張しない。 だから怜哉と離れるなんて考えられない。 「一緒に、行こうな」 そう言ってくれた怜哉に覚悟をもって頷いた。