君の笑顔が見たいから


「んっ、ちょ……まっ」


何度も何度も角度を変えながら、振ってくるキスに頭がクラクラする。



「れい、や……っ、はぁ」



やっと離れた時には、引っ張られてきた時と同じくらい息があがっていた。



なのに、怜哉は余裕綽々の顔で。



「……もてた?彼女の自覚」



なんて聞いてきた。


「別に周りの目なんて気にしないし。俺が凛愛じゃないとだめ。そもそも凛愛、可愛いんだからそこの自覚も持てよ」



凛愛じゃないとだめ、とか "可愛い" とかサラッと言ってのけるこの人は、いつも私の鼓動を早くする。