冷たく低い声でそう言った怜哉。 でもその子たちは諦めずに、怜哉の腕を引っ張る。 やだ……怜哉に触らないで。 胸の中に黒いモヤモヤが広がっていく。 それ以上、その光景を見ていたくなくて。 身を翻してどこに向かうでもなく、歩いていた。 さっきの子たち、可愛かったなあ。 怜哉と付き合えて物凄く嬉しいけど、私はずっと自分に自信が無い。 そこらの芸能人より、はるかにカッコいい怜哉の隣に私がいていいのか。 怜哉の気持ちを疑ってるわけじゃない。 ただ私に自信がないだけ―――…。