君の笑顔が見たいから


あんまり笑わない怜哉が、私の隣ではよく笑ってくれるのかなとか。



沢山笑ってほしいけど、その笑顔は独り占めしたいなとか。



そんな事考えながら、その後もいくつかアトラクションを楽しんで。



お昼を食べて、少しベンチで休憩。




「俺、飲み物買ってくるから少し待ってて」



そう言って自販機の方に歩いていった怜哉の背中を見つめる。



楽しかったなあ。



時間が止まればいいのに、なんてらしくもない事を考える。



「怜哉、遅いな」



10分くらい待ってるけど、怜哉が戻ってこない。



自販機はすぐ近くにあったはずなのに。