「ジェットコースター乗れるのな、意外」
酔わない私たちは次どれに乗るか、ブラブラしながら決めることにした。
「うん!絶叫系は好きだよ。お化け屋敷とかも行ける」
あ、可愛くないかな。
そう思ったけど、怜哉はそんな事気にしないらしく。
「いいね、そういう奴好きだよ」
サラッとそう言ってのけた。
「っ……!」
急にそんなこと言われて私の心臓が持つわけもなくて。
「急にそんなこと、言わないで……」
赤くなった頬を隠すように小さな声でそう言ったら。
怜哉は、ははっと声を上げて笑った。
今日はいつも以上に怜哉が笑ってくれるから嬉しい。
