ピピピピッ。


「う〜ん、あんまり眠れなかったな」



6時半にセットしていたアラームを止めて起き上がる。



今日は日曜日。



なんで休日にこんなに早く起きているかというと、話は3日前に遡る。







怜哉と付き合い初めて1週間が経った頃。



「日曜日、空けといて」



家も同じようなものだから、ほとんど毎日一緒に帰っている私たち。



その帰り道で、怜哉からそう言われた。



「なにか、あるの……?」



なんでそう言われたのかわからなかった私は、首を傾げて尋ねた。



「デートしようかと思って。行く?」



そう言った少しだけ口角を上げて、私の顔を覗き込んできた怜哉。