ピピピピッ。
「う〜ん、あんまり眠れなかったな」
6時半にセットしていたアラームを止めて起き上がる。
今日は日曜日。
なんで休日にこんなに早く起きているかというと、話は3日前に遡る。
*
怜哉と付き合い初めて1週間が経った頃。
「日曜日、空けといて」
家も同じようなものだから、ほとんど毎日一緒に帰っている私たち。
その帰り道で、怜哉からそう言われた。
「なにか、あるの……?」
なんでそう言われたのかわからなかった私は、首を傾げて尋ねた。
「デートしようかと思って。行く?」
そう言った少しだけ口角を上げて、私の顔を覗き込んできた怜哉。