いつでも会える、か。



「まあ、会おうと思えば会えるのかもしれないけど、あんまりお互いの部屋行き来とかしないし、今更行くのは意識しすぎて無理かなあ」



そう、これが私の本音。




隣にいるから距離近いし、会おうと思えばいつでも会えるけど、絶対意識しすぎておかしくなる。




「凛愛かーわいい!」



そう言って、パンケーキの最後の一切れを口に放り込んだ柚希。



私も残っていた少しの紅茶を飲み干して店を出る。



「奢ってもらっちゃってごめんね。今度私が奢るから何か食べに行こうね!」




約束通りパンケーキを奢った私の手を取って柚希はそう言った。



うん、と笑顔を浮かべて頷いたら、柚希も微笑んでくれた。