「あ!なのに今日私とパンケーキ来てよかったの?一緒に帰らなくてよかったの?」
「怜哉には、柚希に報告するって言ったから大丈夫だよ。家も隣だしね」
「え!?隣……?」
あれ、柚希に言ってなかったんだっけ。
「ああ、アパートの部屋が隣なの」
別に隠しておくことでもないし、しれっと言ったら柚希は驚きを隠せないというように、口をあんぐり開けていた。
「は、なにそれなにそれ。じゃあいつでも会えるじゃん!いいなぁ……!」
興奮してガタガタ椅子を揺らしている柚希をなだめる。
「落ち着いて、ここお店だから」
「あ、ごめん」
