｢……なるほどね。じゃあ逆に聞くけど、凛愛はそれで諦めきれるの？真本くんのこと｣
────諦める、か。
しばらくは無理そうだな。
｢今すぐに、とはいかないけど。いつかは諦めないとだよね……｣
そのまま思ったことを返したら、柚希が顔をしかめた。
｢凛愛、ほんとにそれでいいの？｣
思いがけない反応に、目を丸くする。
いつもの明るい柚希じゃなくて、少し冷たさを含んだ眼差しと声音。
｢凛愛はもう逃げないって言ってたよね。凛愛の気持ちを諦めることは……逃げじゃないの？｣
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｢……なるほどね。じゃあ逆に聞くけど、凛愛はそれで諦めきれるの？真本くんのこと｣
────諦める、か。
しばらくは無理そうだな。
｢今すぐに、とはいかないけど。いつかは諦めないとだよね……｣
そのまま思ったことを返したら、柚希が顔をしかめた。
｢凛愛、ほんとにそれでいいの？｣
思いがけない反応に、目を丸くする。
いつもの明るい柚希じゃなくて、少し冷たさを含んだ眼差しと声音。
｢凛愛はもう逃げないって言ってたよね。凛愛の気持ちを諦めることは……逃げじゃないの？｣
