「……泣くほどか?たかがお粥だけど」 そう言われて、ハッとして頬に手を当てる。 気づかないうちに涙が一筋流れていた。 「……お母さん、の味に似てる。懐かしい」 そう、亡くなったお母さんが風邪を引いた時に作ってくれたお粥。 その味に似ている。 ほっとするような懐かしい味に目を細めて、自然と笑みが零れた。 「ありがとう、怜哉」 私が泣いたことに驚いたのか、目を見開いていた怜哉だけど、同じように目を細めて、あの破壊力バツグンな笑顔を見せた。 「……っ、最近よく笑うようなったよね」