君の笑顔が見たいから


少し切なそうに目を細めた怜哉の表情に、気付かないふりをして、毛布で顔まで覆う。



「今日はうちで寝てろ。今お粥作るからちょっと待ってて」




そう言って、毛布の上から私の頭をポンポンと撫でてきた。



「っ……!」




不意打ちはずるい。



熱くなる頬を隠すように、毛布を握る手に力が入る。



一瞬、気持ちが上を向いたけど、さっきの会話がフラッシュバックして、胸が締め付けられる。




怜哉のその行動には、特別な意味があるわけじゃないんだよね。



「できたけど起きれるか?」