君の笑顔が見たいから


「そういう事ならしかたないけど。あんまり無理はするなよ。……何かあるならいつでも話聞くし」



もしかしてバレてる?嘘言ってること。




「ありがと」



それでもこれは怜哉には相談できない。




言っても怜哉のこと、困らせちゃうだけだし。



「学年10位に入る凛愛なら、夜更かししてまで勉強しなくてもいいと思うけどな」



やっぱり怜哉には嘘ついてること、バレてるな。



そうわかって、思わず苦笑が漏れる。



「怜哉には嘘つけないなあ。でもこれは怜哉にだけは言えないや。ごめんね」



「そっか」