「え、あの2人って付き合ってるの?」 「真本君が女子の下の名前呼んでるの初めて聞いた!」 周りからはお嬢様たちのヒソヒソと話す声が聞こえてくる。 「じゃあ」 怜哉はそう言って歩いていったので私も生物の授業のある教室に急ぎ足で向かう。 失礼だけど怜哉友達いたんだ。 怜哉とさっき歩いてた男の子を思い出す。 てっきり怜哉も私と似たようにひとりでずっと行動してるタイプかと思ってた。 誰といようがどうでもいいけど。