君の笑顔が見たいから


「凛愛!……おいっ、しっかりしろ!」



焦ったような怜哉の声が耳に入ってきたのを最後に、私は意識を手放した。







「ん?………うっ」



目を覚ましたら、見覚えがあるようなないような天井が目に入る。



起き上がろうとしたら、頭に痛みが走って、顔を歪める。




「まだ、寝てろ」



「怜哉……?」




そのままベッドのそばに来た怜哉が、私の肩を押して、枕の上に頭を戻す。




しかたないから、頭だけ横に動かして、部屋の中を確認する。