「え、ほんと!?凛愛とのデートのためなら頑張るよ!」



別に条件つけなくても、放課後遊びに行くくらい、いいんだけどね。




でも私と同じで、甘い物に目がない柚希はすぐに瞳に炎が浮かび上がった。




「うん、そう。ここにこの数式を代入して────……」




「…〜〜〜はあっ、終わったあ」




なんとか数学をクリアして、今日の勉強会はお開きになった。



「あ!今日バイトあるんだった!」



カラオケ店でバイトしているらしい、柚希は時計を確認して慌てたようにそう言った。




「凛愛!今日ありがとう、明日もよろしく!」