君の笑顔が見たいから


その日の夕方、悠陽からメッセージが入った。



【担任からプリント預かってるんだけど届けに行ってもいい?】




悠陽はたぶん実家に来るつもりで言っている。



でも俺の実家は学校から、1時間ほど車で走らないと着かない。



明日は平日だ。



学校が終わってから、家まで来るのは大変だろう。




アパートの方が悠陽は来やすいと思ったから、明日は一旦アパートに戻ることにした。



【明日、アパート帰るからアパートに持ってきて】



そう返事して須藤にその事を伝える。



「承知致しました。佐々木に伝えておきます」



それによろしく、と返して父さんにもその事を伝え、次の日の昼、アパートに戻った。