君の笑顔が見たいから


でもその子は俺の素っ気ない態度に、臆することなく、ぱあっと花が咲くような笑顔を浮かべて手を取ってきた。



『わたしもひとり!いっしょにあそぼう?お名前なんていうの?』




『………真本怜哉』




目を逸らして、相変わらずぶっきらぼうに答えた俺。




『れいや、かあ。じゃあ、れーくんだね!私はママにりっちゃんって呼ばれてるよ!』




────────"りっちゃん" 。



彼女の情報はそれしか無かった。




本名は聞かなかったからわからない。