小さい頃から当たり前の光景で、慣れたといえば慣れたのかもしれないけれど、やっぱり息が詰まる。
そんな家から少しでもいいから離れたくて、高校入学と同時に一人暮らしを始めた。
その時は意外とあっさり許してくれた父だったけど、一人暮らしをしていても監視されていたはずだから、俺の一人暮らしの生活も父は知っているだろう。
「怜哉様、社長がお呼びです。書斎へ」
そう言って俺の荷物を受け取ったのは、小さい頃から俺の身の回りの世話係をしてくれている須藤。
「わかった」
須藤に荷物を預け、さっそく父の待つ書斎に向かう。
