君の笑顔が見たいから






「1度戻ってきなさい。話がある」



一通の電話がかかってきたのは、凛愛の過去を聞いてから、2週間くらい経った頃。




電話の相手は──────父親。




真本グループという、国内最大手の会社の社長を務めている父から、実家に戻ってきなさい、という内容の電話だった。




父の命令は絶対。



昔からそう教えられていた俺は、断ることなんてできない。



1週間、学校を休む旨を担任に伝え、最低限の荷物を持って、アパートを出た。