凛愛はずっと独りで "なにか" を抱えていると思っていた。 それはわかっていた。 ────…ただそれが予想以上で。 あまりにも苦しすぎる出来事だった。 幼い頃から虐待を受け、学校ではいじめに遭い、息を抜ける場所がなかった凛愛。 母親の死を受け止めるだけでも苦しいはずなのに、それを義母に罵られ、恨まれるなんて相当な苦痛に決まっている。 さらには、信用していた友達に裏切られ、学校でも耐え難いいじめに遭っていたなんて。