私が過去の話をしたのは怜哉が初めて。
柚希と向き合う勇気をくれたのも怜哉だった。
私が1番助けを欲している時に1番に駆けつけてくれた怜哉。
私はもう認めないといけない。
認める勇気も、もらった。
私は────……怜哉が好き。
この気持ちを認めて、やっと怜哉と向き合える。
今まで、誰にも頼らないって、1人で生きていくって強がっていたけれど、それは強さじゃなくて。
ただ自分の傷つかない方に逃げていただけだった。
自分自身に向き合えて、過去と戦って思い出にして……やっと前に進めた気がした。
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