だけど、中学にあがってからそんな私の境遇を "大変だったね" って言って、そばにいて心配してくれる友達ができた。 『奈子は凛愛のそばにいるよ!』 そう言って微笑んでくれた彼女に私はとても救われた。 天然の茶色いふわふわの髪の毛でクリクリした目の可愛らしい女の子。 そんな奈子のおかげで、昔のように笑えるようになってきていた。 ―――なにかあったら奈子に頼ればいいんだ。 今思えば、そういう甘い考えをしていたからだめだったんだと思う。