怜哉に向けられる歓声のような大きな声に顔をしかめながら、担任が来てホームルームが始まるまで私は耳を塞いで周りを受け付けないようにした。
人と関わるなんて面倒だ。
3年間ひとりでも別に構わない。
"あのとき" のように信じていた人に裏切られるのはもうごめんだ。
この世界は結局のところ嘘と偽善でできている。
────今はそうとしか思えないほど私の心は重く闇がかかっているのかもしれない。
担任が入ってきたのが見えて、イヤホンを外した。
周りはガヤガヤと耳障りなほどうるさく騒がしがった────。
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