「凛愛!一緒にお昼食べよう!」




笑顔でそう声をかけて来たのは……柚希。



あの日、私に過去を打ち明けてくれた柚希と "友達" となれた私は、お互いのことを下の名前で呼び合うことになった。



あれより前から、すでに私のことを "友達" と認識していたらしい柚希は今までと変わらず、笑顔で話しかけてきてくれる。




前から変わったことといえば、移動の時や弁当を食べる時に私の横に柚希が来たこと。



今まで1人で、学校生活を送ってきた私からしたら、すごく大きな変化で────それから、ものすごく大きな1歩を踏み出したようなもの。