「チッ、彼氏持ちかよ」 怜哉の登場によって、チャラ男さん方は短く吐いて去っていった。 「ありがとう、怜哉」 「ああ」 「こんにちは!宮坂さん!」 怜哉の後ろからひょっこり現れたのは、かなり久しぶりな高梨くん。 「あ、こんにちは」 「今日はお客さんで来たから、注文お願いしてもいい?」 高梨くんとは、ちゃんと話すのは2度目なのに、ずっと前から友達のようにフランクに話しかけてくる。