凛愛のために俺ができること。


────凛愛を1人にしない。




「な、んで……なんで、そこまでっ…」



声を震わせて、今にも泣きそうな顔で尋ねてきた凛愛。




「それは、今の凛愛を見てたら昔の俺を思い出すから」



常に何事にも無関心で何にも興味がなくて、表情もなく、ロボットのように動いていた俺を助けてくれた "あの子" のように。



俺が "あの子" に救われたように、凛愛を助けたかった。