怜哉さん、あらため怜哉の部屋の隣の私の部屋に戻ってカレーを作りながらふと考える。


怜哉はなにを考えてるのだろうか。



別に呼び方なんてどうでもいいはずなのに、これから話す機会があるかどうかもわからないのに、引き止めてあんなこと言ったのはなんだったのか。



明らかに一匹狼ですという雰囲気を醸し出す彼は私と似たような "なにか" がある気がしてならない。



明確な理由があるわけではないけれど、なんとなくそう思っただけ。



いつもはそんなこと考えもしないのに今日は気になってしかたがなかった。


────私の思いすごしだ。考えすぎだ。



人に関わろうとするとろくな事は起きないんだから────。