ただ何も知らない俺になにかできるわけでもなく、大丈夫と首を横に振って歩き始めた凛愛を後ろから見つめることしか出来なかった。 今日は一般公開はなく、誠華生のみなので、ひと通り見回りをすませたところで、中庭のベンチで休憩しようと言って、凛愛を座らせた。 2人分の飲み物を買いに自販機に行きながら考える。 俺は、なにができる?凛愛のために。 凛愛が今、1番必要としてるものはなんだ。