君の笑顔が見たいから


心配そうな顔をしている怜哉に気づかないふりをして、その場ですくんで動けなくなっていた足を無理やり動かした。



生徒のみの日に見回りがあたっているため、特に問題が起きることもなく、ブラブラと怜哉と文化祭を見てまわるような感じになる。




「凛愛、座ろう」


しばらく歩いて、ひと通り校内を回ったあと、怜哉が中庭のベンチを指さして言った。



接客からぶっ続けで見回りで歩いて、さすがに足が疲れた私は小さく頷いて、ベンチに腰かけた。



「ちょっと待ってろ」


怜哉は座らずにそう告げると、自販機に向かっていった。