「凛愛」 完全に昔の記憶に引っ張られていた私を、現実に引き戻した低い声。 「あ……」 いつ女子の輪から抜け出してきたのかはわからないけど、目の前には怜哉が立っていた。 「顔色かなり悪いけど、休むか?」 「ううん、大丈夫」 ────落ち着け。もう終わった話だ。 こんなの初めてではない。 ただ最近起こらなかっただけで。 落ち着け。 「ごめん、大丈夫だから行こう」