君の笑顔が見たいから


「凛愛」


完全に昔の記憶に引っ張られていた私を、現実に引き戻した低い声。



「あ……」



いつ女子の輪から抜け出してきたのかはわからないけど、目の前には怜哉が立っていた。



「顔色かなり悪いけど、休むか?」



「ううん、大丈夫」



────落ち着け。もう終わった話だ。



こんなの初めてではない。



ただ最近起こらなかっただけで。



落ち着け。




「ごめん、大丈夫だから行こう」