君の笑顔が見たいから






帰ってきてからアパートのお隣さんに挨拶に行こうと決めていたので、制服からゆるめの私服に着替えて、スーパーで買ったお菓子の詰め合わせを持って隣のインターホンを押す。



────ピンポーン


ガチャ、



ドアが開いて出てきた人を見て、固まってしまった。


「…怜哉、さん?」



「お前…なんでここに?」



出てきた玲哉さんも私を目を見開いて見つめている。