はあ、と深くため息をついて、カーテンを開ける。
クラスのみんなの視線が一斉に集まって、1歩後ずさる。
しかも私が出た瞬間、ガヤガヤとうるさかった教室が一瞬にしてシーンと静まってしまった。
みんなポカーンとした顔をして動きを止めている。
似合わなさすぎて呆れてる?
また出そうになったため息を堪えて、着替えようと後ろを向いてカーテンの中に戻ろうとした。
「きゃー!めっちゃ似合ってる!可愛い!」
カーテンを開ける直前に、1人が叫んだ瞬間、またざわつきはじめた教室。
「うわあ、宮坂さんめっちゃスタイルいい!」
「これ絶対お客さん集まるよ!」
