いつも通り返事をした後だった
君は急に空を見上げて
「圭!上見て!めっちゃきれいな虹でてるよ!  虹、大好きなんだー!」
と呟いた。
今考えたら、君の名前は虹華だったな。
僕は突然君がそんなこと言いだすから、
「ほんとだ、すごいな!僕も好きだよ、虹。
 でもさ…」
一番言いたいこと、僕は言えなかった。