碧くて、淡い【完】


 
 ◆◆◆

「花田さんって、大人しい感じが名前と合ってる気がする」


三河君には気づかれていたのか。

どうして今更、もっと早く誰かから言われたかった。


でも、もし私が清原さんたちの側だったら、こんなこと言われていただろうか。



でも、この言葉は強かった。
あの時の私が救われた気がした。


これを境に、三河君の言葉がどんな誰の言葉より鮮明に耳に届くようになった。

三河君の声は穏やかな鐘のように私の胸に響く。



「俺、自分の名前嫌いだよ。
三河って、三途の川みたいじゃん。
縁起が悪そうだから嫌い。それに大も。
キラキラネームじゃん。」

そんな風に思っている三河君はかわいいと思った。