朝の会が近づくにつれ、一人また一人。

ポツポツと人が私たちの世界に流れて込んでくる。


針が進むごとに、心なしか私の声も小さくなっていく。



「うわー、あちー!」
「何で、夏は暑いんだよ!」

彼らの声が聞こえてきた途端、私たちの世界が消える。
彼らは、カーストで言えば1群で、
上か下かで言えば絶対的に上。


たったそれだけのことなのに、ここではそれが全て。