「ねえ、高梨さんと付き合うの?」 騒いでいる絵梨に疲れて、ドリンクバーを貰いに席を立ったとき、七瀬の不安そうな揺れる目がこっちを見ている。 もうそんな話が出回ってるのか、と思った。 もう目で追わなくなるかもしれない。 これで思い出さなくなるかもしれない。 忘れられるかもしれない。 まあ、「向こうから来てくれたし?」そう言う俺に、 「本当にそれで良いの?」 何か探るような目で俺の心の奥底を覗き込むように言った。