碧くて、淡い【完】




「仕方がないから、一緒にごはん食べてあげる」

意識をこちらに引きずり込むような、鈴の()に頭の中が震えた。



目の前には橘さんが、お弁当を持って立っていた。


え、と呆然とする私をよそに、自分の椅子を持ってきて座った。


「食べないの?」

そういう彼女はもう、お弁当を開けてパクパクと食べていた。