机を動かして島をつくり、準備を始める。 机を動かされると、「この子は独りなんだ」というのが改めて実感させられて、余計に惨めな気持ちになる。 ごはんを食べないと、お母さんが悲しむし、それに何よりお腹が空いている。 ごはんを食べたいのに、なぜか体が動かない。 砂漠の中を彷徨い(さまよい)歩いているようだ。 口がパサパサして、頭がふわふわする。 このまま、倒れてしまえばいいのに。