俺は心の奥に呪縛を背負って生きている。

彼女はもう何とも思ってないかもしれない。

恨んでいるかもしれない。

哀れんでいるかもしれない。


あの日の呪縛は心の奥に住み着いて、
忘れた頃に顔を出す。



甘くなくて、とても苦い。
季節で言うと夏のような、瑞々しくて緑に近い青のまま。


彼女は今どうしてるだろうか。

心の中で何百回目かの「ごめん」を呟く。