碧くて、淡い【完】


心臓は何事もなかったように、自分の体に戻ってきた。


最初から何もなかったようだった。


でも、心にぽっかりと穴が空いて、その穴を風が通るみたいにスースーするようになった。



そして俺たちは卒業した。

もとから関わってこなかったように2人の間には「無」が生まれていた。


会話も距離も何も無い。