7時40分 実優は来なかった。 寝坊でもしたのかな、と思いながら、いつものように魔法の音を刻み込む。 フワフワとした気持ちのまま、うつらうつらとしていた。 実優が来たら、今朝のことを話そう。 ガタッという音がして、ビクッと目を覚ます。 気がついたら、居眠りしていた。 もう、橘さんは来ていていつものように本 を開いていた。