確かきっかけは、俺が携帯を落としたのを拾ってくれたことだったか。 気づくと話すようになっていった。 今日もいつものように駅で別れる。 駅から高校まであまり時間はかからないだろうに、いつも一本早い電車に乗ってくる彼女。 聞いたら待ってる子がいるからなのだと、フワッと笑って言った。 これは、偶然か必然か。 彼女のまだ、少女から大人に成りきれていない声に心を締め付けられる。 花が咲くような笑顔にもう通りすぎてしまった夏を思い出させる。 彼女そのものがもう戻れない季節のようだ。