悔しくて、惨めで、どうにもならないこの気持ちをクシャクシャに丸めて、ポイっとゴミ箱に捨てれたなら。 もっと自分のことに無頓着だったなら。 僕にもっと才能があったなら。 僕にもっと実力があったなら。 僕がもっと鈍感だったなら。 きっとこんなこと思わないのに。 きっともっと幸せで楽しいはずだ。 僕は空っぽな人間だった。 いつもこの時期になると、同じことをぐるぐると考えてしまう。