「‥‥‥クラリネット、鈴木、高梨、成田、‥‥‥
         ‥‥‥、浜口、以上」


顧問の声が、

歓喜の声が、

悲しみを滲ませた声が、


消えた。



僕の心臓の音だけが、
ドクン、ドクンと鳴り響いていた。