リボン~もう1度君に、プロポーズ~

「…私を許してくれるの?」

そう聞いた私に、
「許すも何も、俺はまた希里恵に会えただけでも嬉しいから」

周晴さんは答えた。

「結局のところは、2人が誤解をしていた…と言うことだったな」

そう言ったお兄ちゃんに、
「誤解はまだしも、2人が互いに気を遣っていたが故のことだったんじゃないかと思うわ」

雪穂さんは言い返した。

「まあ、結果的には和解できたみたいでよかったな」

「あら、許してあげるの?」

からかうように聞いてきた雪穂さんに、
「許す許さないよりも、まだ疑問があるだろ。

そこを突破するのがずっと先だ」

お兄ちゃんは言い返した。

「疑問?」

私はお兄ちゃんに聞き返した。

「…何の疑問ですか?」

周晴さんは緊張した様子でお兄ちゃんに聞いた。