「それで、あんたは信じたのかよ?
希里恵に好きな男ができたって言うウソをあんたは信じたのかよ?」
「風斗」
先ほどのように怒鳴り出しそうなお兄ちゃんを雪穂さんがなだめた。
「信じた…と言うか、希里恵がそれでいいならと思ったので。
希里恵が俺のことを嫌いになった、俺以外の男と一緒になりたいならそれでいいと思ったのであきらめました」
「嫌いになったって…」
私は首を横に振った。
「私は、周晴さんを嫌いになっていないわ」
そう言った私に、
「それはもうわかってる。
いとこの調べで、希里恵が誰ともつきあっていないことと結婚してないことがわかったから」
と、周晴さんは言い返した。
「ですけど、先ほどお兄さんが…」
「あんたに“お兄さん”と呼ばれる筋合いはない」
そう言ったお兄ちゃんの頭を雪穂さんがバシッとたたいた。
希里恵に好きな男ができたって言うウソをあんたは信じたのかよ?」
「風斗」
先ほどのように怒鳴り出しそうなお兄ちゃんを雪穂さんがなだめた。
「信じた…と言うか、希里恵がそれでいいならと思ったので。
希里恵が俺のことを嫌いになった、俺以外の男と一緒になりたいならそれでいいと思ったのであきらめました」
「嫌いになったって…」
私は首を横に振った。
「私は、周晴さんを嫌いになっていないわ」
そう言った私に、
「それはもうわかってる。
いとこの調べで、希里恵が誰ともつきあっていないことと結婚してないことがわかったから」
と、周晴さんは言い返した。
「ですけど、先ほどお兄さんが…」
「あんたに“お兄さん”と呼ばれる筋合いはない」
そう言ったお兄ちゃんの頭を雪穂さんがバシッとたたいた。



